とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

『最初からそう教えてくれればいいのに!Accessのデータベースのツボとコツがゼッタイにわかる本』立山秀利

Microsoft Officeソフトの「Access」について、完全初心者が最初の一歩を踏み出すことのできる本。

 

この参考書の本文中には、何度も繰り返しこんな文章が現れる。

「何やらややこしい話だなぁ」と思われた方も少なくないかと思いますが、一般的な意味でのデータベースとAccessでのデータベースの厳密な違いは、まだ理解していなくとも何ら問題ありません。これから実際にAccessを操作し体感していけば理解できることです。今はなんとなくでよいので、イメージだけを把握していれば十分なので、そのまま先へ進んでください。ある程度学習を進めた後で、図1を改めて見れば、確実に理解できるでしょう。 P.28 2‐1データベースの新規作成

「わからなくても大丈夫!とりあえずはやってみましょう!」と背中を押しながら、おっかなびっくりAccessを操作し、自分で理解できるまでをサポートしてくれる。

 

この書き方は、好き嫌いが分かれるところだろう。

私はまっっったくの初心者・素人レベルの分野には気後れしてしまったり、本当に大丈夫かな?と不安で胃が痛くなったりしやすい。この「わからなくても大丈夫です!!」と適宜背中を叩いて安心させてくれる作りがとても性に合っていた。

右も左もわからなくて不安な人、他の参考書が難しすぎて頭を抱えた人にはお勧め。

 

基本的な機能を体系的・網羅的に学ぶ本……ではなく、完全初心者がとりあえず使えるようになることを目指す本だと思う。実際、本文中では割愛したことを明言する機能も多い。まずはこの本でAccessへの敷居を低くして、ひとまずは使えるようになり、それからもっと詳しく使えるようになればいいと思う。

 

初読は2020年2月。職場の一部でAccessソフトが使用されており、何とか初歩的な部分から学びたいと考えて手に取った。今回はMOS Accesss試験を受験するために、一度基礎から振り返るために再読した。何度読んでもわかりやすくていい。

 

ただ私の手元にある本は、Access2013対応版で少々古い。調べたらAccess2019対応の新刊を確認できたので、利用の際にはバージョンを確認して利用してほしい。

 

  • タイトル:最初からそう教えてくれればいいのに!Accessのデータベースのツボとコツがゼッタイにわかる本(2013/2010対応)
  • 著者:立山秀利
  • 出版社:秀和システム
  • 読んだ日:2023年3月◇
  • 経路:ずっと前に買った本
  • その他:関連図書『最初からそう教えてくれればいいのに!Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』でこのシリーズと出会った。初心者を励ましつつ、単純な手順だけではない「実際に仕事で使える力」を学ばせてくれるこのシリーズはとても良いシリーズだと思う。