とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

エッセイ

『今様 京都の値段』柏井壽

京都で買える様々なものを値段ごとに切り分けて、京都で生まれ育った著者の思い出や風習と共に紹介するエッセイ。 紹介されるのは、「長久堂の桜干菓子60円」、「粟餅所澤屋の粟餅450円」など小さくて安価なものも多い。京都には歴史ある街としての敷居の高…

『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』森下典子

著者が茶道を通じて出会った物の感じ方や考え方を綴ったエッセイ。 「○○によって考え方が変わった」「××を経験して毎日を大切に生きるようになった」といった体験談自体は世の中に多い。よく目にするエッセイと本作が異なるのは、著者が長年通ったお稽古事に…

『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』安達茉莉子

自分にとって心地よい生活を続けるために、身の回りのすべてを見直し、より良い生活を目指すエッセイ。 帯の言葉が刺さった。 「これでいいや」で選ばないこと。「実は好きじゃない」を放置しないこと。 本文p.10に登場する言葉である。 自分にとっての心地…

『鳥と雲と薬草袋』梨木香歩

主に関東以西の地名について、その成り立ちや著者の思い出ぽつぽつと語る掌編エッセイ。 見開き1ページの短さで、各地の地名にまつわる話が展開される。古来より脈々と受け継がれて来た地名に感嘆したり、旅行や取材で訪れた時の思い出に浸ったり、縁起のい…

『北欧こじらせ日記』週末北欧部chika

北欧大好きな著者がほんわかタッチのイラストで綴る、フィンランドの魅力とやりたいことに近づくキャリアのエッセイ。 イラストほんわかで可愛い~!ふわふわタッチの漫画、フィンランドの綺麗な写真、丁寧な言葉遣いの文章が並び、とても楽しく優しい気持ち…

『旅ドロップ』江國香織

口当たりの良い、旅に纏わる掌編エッセイ。 ひとつひとつの話が短く、旅先で手軽に読むことができた。とても読みやすい。短いながらも文章が美しくて、ついつい引き込まれた。 内容は"旅"がテーマだ。ただ、いわゆる旅行記ではない。もちろん、長崎に行った…

『フーテンのマハ』原田マハ

原田マハさんの旅&グルメエッセイ。 非常に軽快なタッチで、青森のリンゴフレンチを食べたとか、岐阜で須恵器を買ったとか、雑多な旅の様子が書かれている。一編一編が程よい文量なので読みやすい。 軽快、軽妙、面白おかしく……そんな言葉がぴったり。読んで…

『あんことわたし 日日大あん吉日』川田裕美

本が寄贈できるホテル「BUNSHODO HOTEL」(福岡県福岡市)にて手に取った本。 あんこが美味しいお店を紹介した本かと思ったら、違った。 女子アナのエッセイ本だった。 世間に疎くて「川田裕美」と言われてもピンと来ず。 折角だしそのまま読んでみたけど、…