とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

2022-01-01から1年間の記事一覧

『フーテンのマハ』原田マハ

原田マハさんの旅&グルメエッセイ。 非常に軽快なタッチで、青森のリンゴフレンチを食べたとか、岐阜で須恵器を買ったとか、雑多な旅の様子が書かれている。一編一編が程よい文量なので読みやすい。 軽快、軽妙、面白おかしく……そんな言葉がぴったり。読んで…

『Rのつく月には気をつけよう』石持浅海

大学時代からの飲み仲間である湯浅夏美、長江高明、熊井渚の3人。マンションの一室でレジャーシートと折り畳みテーブルを広げて開催される飲み会は、毎回誰かがゲストを連れてくる決まりになっている。ゲストが提供する話題には、いつもほんの少しの違和感、…

『入社1年目のエクセル仕事術』中山真敬

入社1〜2年目の時、実際に読んで勉強した本。 「Excelについてなーんにも分からないけど、会社でExcel使うことになっちゃった!」って人が読むにはぴったりだと思う。 「実践的な小技」と「Excel使用の心構え」が書かれているので、Excel知識がない人には明…

『負動産時代 マイナス価格となる家と土地』朝日新聞取材班

バブル時代には上がり続けた不動産の価値。 「地価は必ず上がる」「不動産を持っていれば安心」と言われた不動産神話も今は昔。持っているだけで負担となる「負動産」について、当事者に取材した朝日新聞の連載記事を本にまとめた一冊。 話題に上るのは「空…

『北欧とコーヒー』荻原健太郎

コーヒー片手にぼんやりと眺める本。 内容は北欧とコーヒーに関わるあれこれ。 童話ムーミンにコーヒーが登場するシーンや、北欧スピリットを持って日本でカフェを開く人へのインタビュー、北欧にあるカフェの紹介、北欧のコーヒー好きな人の話……。 雑多な内…

『ひっそり暮らし』なち

はてなブログ「ひっそり暮らし」が書籍化した本。 「ひっそり暮らし」は読者登録もしていて、とても好きなブログ。 著者ではてなブロガーのなちさんは、”平成生まれの女性会社員”、”シンプルな暮らしがしたい”、”宅建とFP資格を所有”と共通点が多く、勝手な…

福岡県「BUNSHODO HOTEL」【本とホテル】

福岡県福岡市の博多駅近くにある「BUNSHODO HOTEL」に宿泊しました。 本を寄贈した何処かの誰かに思いを馳せながら、小さな倉庫の片隅でひっそりと本を読んでいる気持ちになる、静かでミニマルなブックホテルです。 「BUNSHODO HOTEL」の概要 「BUNSHODO HOT…

『終末のフール』伊坂幸太郎

「八年後に小惑星が衝突して、地球は滅亡する」 そんな情報によって世界中に溢れる暴動、略奪、殺人、自殺……荒れに荒れてから五年。終末まであと三年。 小康状態が訪れた仙台のとある団地を舞台にした、重なり合う短編集。 本が寄贈できるホテル「BUNSHODO H…

『あんことわたし 日日大あん吉日』川田裕美

本が寄贈できるホテル「BUNSHODO HOTEL」(福岡県福岡市)にて手に取った本。 あんこが美味しいお店を紹介した本かと思ったら、違った。 女子アナのエッセイ本だった。 世間に疎くて「川田裕美」と言われてもピンと来ず。 折角だしそのまま読んでみたけど、…

『また、同じ夢を見ていた』住野よる

『君の膵臓を食べたい』で有名な住野よるさんの作品。 人生とは、が口癖の少女が街のあちこちで年齢も境遇も異なる友達とお喋りして、小学校の国語の課題「幸せとはなにか」を考える話。 主人公の小柳奈ノ花は、自分は頭が良い、特別だ、と思っている小学生…

『60分でわかる! IoTビジネス最前線』IoTビジネス研究会

ITパスポートを勉強していたとき、試験勉強の一助になればと思って読んだ本。 図書館のパソコン関連コーナーから、内容のわかりやすさと、とっつきやすさで選んだ。読みながら「最前線と言いつつ事例が古くない…?」と首を捻っていたところ……。それもそのは…

『小さいものと豊かに暮らす 天使のように軽やかに』ドミニック・ローホー

ドミニック・ローホーさんという方がいる。日本におけるシンプルな暮らしの第一人者、だと思っている方。そんな彼女のもの選びの基準や、実際の愛用品をまとめた一冊。 初めて読んだとき、本の冒頭に書かれたもの選びの基準"天使のルール"に共感した。 私は…

はじめに【本とわたし】

本を読まなくなったのはいつからだろう。 幼稚園~小学校低学年の頃は絵本が好きだった。 親戚から貰った絵本がたくさんあって、何度も繰り返し読んだ。 小学6年生で児童文学にハマった。 青い鳥文庫の夢水清志郎や怪盗クイーン、クレヨン王国、いちご…。 学…