とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

『キツネと星』コラリー・ビックフォード=スミス(スミス幸子訳)

紺の布張りに白インクの装丁。絵と文字が入り混じるような本文。ポツポツと紡がれる誌的な言葉。

「美しい絵本」の言葉がぴったり。こんなに美しい絵本、初めて出会った。

 

ストーリーは単純で、だからこそ静かに読める絵本だと思う。

ひとりぼっちの臆病なキツネが、唯一のともだちである星を探すために勇気をだして一歩踏み出す、シンプルで奥行きのあるストーリー。

翻訳者のスミス幸子さんによる『キツネと星』著者コラリー・ビックフォード=スミスさんインタビュー | アノニマ・スタジオ

上記サイトは出版社のWEBサイトで、作者のインタビュー記事も読むことができる。

 

ブックホテル「ランプライトブックスホテル名古屋」の部屋に置かれていた。

小説を読み込んで疲れた目を癒そうと、息抜きのために手に取った本だったが、想像以上に癒された。旅先のホテルにて、朝日が差す中で読むことができたシチュエーションも良かったのかもしれない。

ふとした時に読み返したくなるんだろうな、と思う。

 

  • タイトル:キツネと星
  • 著者:コラリー・ビックフォード=スミス(スミス幸子訳)
  • 出版社:アノニマ・スタジオ
  • 読んだ日:2023年2月◇
  • 経路:ブックホテル「ランプライトブックスホテル名古屋」にて