とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

『一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門』竹川美奈子

投資信託への第一歩を踏み出す初心者向け解説本。

 

様々な株式や債権をまとめて販売する投資信託を、様々なおかずを詰めて作成するお弁当に例えるなど、説明が平易でわかりやすい。

そもそも投資信託とは何なのか、どこでどうやって購入するのか、購入時に確認すべき点や手数料の内容、もし関連会社が倒産したらどうなる……などなど、初心者が疑問や不安に感じる点を手広くカバーしている。

特に手数料に関する記述が詳細でためになる。信託報酬の違いによってこんな差が出るのか!とか、信託財産留保額ってそういうものなのか!とか。

また、

主役は「投信をつくって運用している会社」=「運用会社」

にはなるほどと感じた。

 私たちが投信を買うときには、まず投信を売っている証券会社や銀行などに目が向きがちです。けれど、本当は投信を買うときには、「売っている会社」ではなく、「つくっている会社」に注目することが大切なのです。
 たとえば、スイーツも、どこで売られているかではなく、つくっているお店やパティシエ(つくっている人)が注目される時代です。家電もクルマも、文具も、販売店というよりは、お気に入りのメーカーや商品が気になるのではないでしょうか。
 投信も同じです。(以下略)

p.32 そもそも投資信託って何!? より

 

数年前、初めて投資信託を購入する時に勉強のため読んだ本。他にも本や雑誌は読んだかもしれないが、結局手元に残ったのはこの本だけ。一番わかりやすい&気になる点を網羅した内容だったんだろう。

しばらくぶりに読んだが、忘れていた内容もあって勉強になった。特に配分を見直すリバランスは、投資から数年経ったこともあり、ちょうど今実践すべきことだとわかった。

2013年発行で情報がやや古い部分もあるが、基本的な仕組みは変わらないため問題ない。また、2018年に「改訂版」も出ているので、今から読むならそちらの方が良いだろう。