とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

御茶ノ水ソラシティ古本市(2023年4月)

2023/4/23〜4/30に開催されている「御茶ノ水ソラシティ古本市」へ行ってきました。

 

中古本はよく利用しますが、古本市へ出向くのは初めてです。というのも、古本市は「古書」を取り扱っているイメージがありまして。絶版のプレミア本や古い全集の初版セット、草書和綴じの資料が並んでいる印象がありました。

古本と言ってもBOOKOFFに代表される「新古書」を好む私としては、場違いなのではないかと考え、訪れたことはありませんでした。

しかし、本を読もうと思ってサブブログを始めたのに、ここ1ヶ月ほどは全く本を読めていません。なにか読書の取っ掛かりになれば…と行ってみることにしました。

 

辿り着いた御茶ノ水ソラシティでは、吹き抜けとなった地下部分に古本が積まれたワゴンが並んでいました。スーパーなんかで特売品が盛られるワゴンに、本棚がくっついた感じのワゴンです。お店の名前が書かれていて、1店舗につき1ワゴン分の本を持ち込んでいるのだと思われます。

肝心の本ですが、想像通りの歴史を感じる本や雑誌もありつつ、想像以上に文庫本や新書、実用書も多かったです…!一昔前に話題になった文庫本や、気になるタイトルの新書など、背表紙を眺めながら楽しめました。

思えば、開けた場所で開催される一般向けのイベントですものね。あまりにコアな本ばかりでは、通りがかりの人たちに足を止めてもらえません。それぞれの店舗が普段取り扱うジャンルがわかりませんが……在庫の中でも一般受けしやすい本を多めに持ち込んでいるのかな、と想像しました。

 

いわゆる新古書以外で、私が気になったのは「画集」です。それも一般的に販売されている画集ではなく、おそらく展覧会の公式図録。私は普段、美術展に行っても図録は買わないタイプなのですが…もし古本市で昔訪れた美術展の図録に出会ったら、思わず買ってしまうかもしれません。開催されたその時のミュージアムショップよりも、ずっと運命的な出会いに感じることでしょう。

他にも、映画やアニメのパンフレット、絵本、CD、なぜかお弁当箱まで売っていました。

 

この日はお天気にも恵まれ、まるでピクニックのような気持ちで本を選ぶことができました。場所もいいですね。吹き抜けとなった地下部分は解放感があります。また、周囲の飲食店や地下鉄の利用客も程よく通りがかって、本を選ぶ人だけの煮詰まった空間ではない雰囲気が良いです。

子供連れの家族や若い一人客もそれなりに居たのもイメージと違いました。もっと年配の方ばかりだと思っていたので。最近あまり本を読めていない、三十路の女一人でも場違い感が無くてほっ…。

 

色々迷って、今回はこの2冊を購入しました。

『歩く地図 東京散歩 2024』は、なんと発行日が2023年3月30日です。購入日は2023年4月23日…この本が「古本」として流れ着いた経緯が気になります。コロナも下火になってきた昨今、もっと都内をお散歩したいと考えていた私にぴったりの1冊。

行動経済学 経済は「感情」で動いている』は、気になる分野なので。大学の教養課程で学んだ気がするのですが、もう綺麗さっぱり忘れてしまったので、新たな気持ちで読んでみたいと思います。

 

たくさん買うと、積読に心が折れてしまうと思ったため控えめで。ここ1ヵ月ほど本が読めない期間となっていましたが、これを機にまた本を読む日々に戻りたいです。