とうつきの本棚

本に纏わることの記録。

最近の積読と、解消と、再積読

気付けば積る、本の山。

 

「積読」という言葉がある。読もうとして入手したものの、本棚に積むばかりで未だ読んでいない本のことだ。

なかには積読の本が増えても苦ではない、むしろ嬉しいと感じる人もいるようだ。読みたい本がこんなに揃っているなんて幸せ、と。

しかし、多くの人にとって積読はマイナスイメージの言葉だろう。読まなくてはならないとの義務感や圧迫感を覚えるものだと思う。

斯くいう私も、積読をつらいと考えている。

 

そもそも、私はミニマリストの気がある。

持ち物を極限まで減らすつもりはないし、同じ服を何着も揃えて着回したり寝袋で寝たりするつもりもない。ただ、持ち物は自分で管理できる範囲内にしたいと思っている。そして、その"管理できる範囲内"は結構狭いのだとも。

例えば、洋服だと長く着ていない服があるとストレスを感じる。せっかく持っているのだからちゃんと着なくちゃ!と焦りを覚える。よって、何も考えずとも全てを着回せるようなの数量に抑えておくと、無駄なストレスを感じずに済む。

冷蔵庫の調味料は使い切りたいし、使いこなせない化粧品は悔しい。人より狭くとも少なくとも、"管理できる範囲内"で持ち物を持ちたい。

 

そんな私にとって、積読は"管理できる範囲内"から飛び出してしまった本だ。次に読みたい2〜3冊ならともかく、それ以上は持ち物を使いこなせていないのと同じストレスを感じる。

仕事から私生活までやることリストを作っているのも、積読をつらいと考える一因だと思う。未読の本が「未処理事項」だと感じられ、圧迫感を感じる。

 

私の積読は、11月初旬でこんな感じだった。

全く読んでいないものから、半分ほど読んだものまで様々。かなり溜まってしまった状態でしんどい。

だから、この2ヶ月間は新しい本と出会わないように注意した。図書館には行かず、ブックカフェにも行かず、ひたすら在庫を読み続けた。それぞれの本の感想は、このブログにも書いている。

そして12月中旬、残るは『とかげ』『そして、バトンは渡された』のみになった!!!


……のだが。

 

なんと、ここに来て職場の先輩が文庫本を貸してくれた。しかも4冊!

4冊、4冊だ。薄めの短編集がほとんどとはいえ、冊数は振り出しに戻ったように思われる。年末年始は本を読むにしてもぐだぐだ読むので、とてもじゃないが人様(それも職場の人!)から借りた本を読める状況にない。

素敵な装丁、好みと思われるあらすじから、きっと好きな本だとは思いつつ……。やっぱり積読はつらいなぁと思うのである。未処理事項4件。

 

……でも、職場に私が好きそうな本を貸してくれる先輩がいるってすごいと思う。気にかけてくれることも、貸してくれることも、おそらく趣味が近いことも。ほんの少し気は重いけど、どんどん読んで早く感想を言えたらいいな。